のりZさんのお誘いで、ヒラスズキ狙いに行ってきました。
のりさんには家族から「ヒラスズキの刺身食いてぇ」という絶対的な指令が下されていたようですが、
何せこの日は東風が吹いていたため、紀伊半島西部は凪ぎ模様。
かなり厳しい状況でした。
そんな中、向かった数カ所目のポイント・・・。
あ、のりさんゴメンやけど、先に言うときます。
このポイントは、分かる人には、もうどこか分かってもいいと思う勢いで記事を書きます。
それほど感動したのですから(分からない人はごめんね)。
ヒラ狙いでしたが、メジロが来ることも十分考えられるポイントでした。
現場に着いたのは、もう日が昇ってからかなりの時間が経っていましたが、
のりさんは 「みんな帰ってからでも十分ですよ」と余裕しゃくしゃく。
これにも深い読みがあったのです。
車から降りる時、
飛距離は、さほど要さないと分かっていたため、
ぼくは青物用プラッギングロッドとPE3号というガチンコタックルを手に取りましたが、
のりさんはMLアクションのシーバスロッドとPE0.6号(!!)という、ライトタックルを選択しました。
当然、のりさんにしたらメジロは想定内にしたタックル選びです。
現場では、10人ほどいたアングラーたちは、すでにあきらめモード。
先行者2人と話しましたが、撃沈だったよう。
着いて早々に、のりさんと2人きりになってしまいました。
のりさんは、家族の指令通り、黙々とヒラ狙い(笑)。
しかも、「食味」を重視して、ヒラセイゴ狙いということですw
僕ものりさんと離れて、移動しながら着きそうな場所を地道に撃っていきます。
ふと、のりさんのほうを振り返ると、2~3羽の鳥がのりさんの目の前を低空飛行していました。
「気になる・・・」。
と思っていると、さほど時間が掛からないうちに
大きな鳥山になりました!
のりさんは、潮位から判断し、ベイトが寄りやすい時間帯を読んでいたのです。
鳥のダイブはスローだったし、しぶきも上がってませんが、
小さなベイトが浮かされているのは確実。
でもよく見ると、たまに単発で水柱が立ちました。
ぼくも急いで戻った、その時、
ルアーローテーションをした、のりさんにテトラ際で「ドン」とヒット!
ヒットした瞬間を見ていましたが、
メジロとすぐに分かりました。
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ここから、いわゆるプロアングラー「のりZ」の真骨頂を間近で見学です。
テトラ際で食わせたのだから、
カキ殻やフジツボなどにラインが擦れるとPE0.6号は刹那に切れてしまうでしょう。
昔からのりさんの釣りを支えるレバーブレーキの最高峰・モアザンブランジーノ LBDを
駆使してテトラに潜ろうとするメジロを沖に走らせます。
沖に走ると言うことはどこに走るか分かりません。
魚とやりとりしながら、自らもテトラを駆け上がったり、降りたりする身体能力が問われます。
そこは、学生時代は陸上選手で、かなり好成績を残している運動神経の持ち主なので
軽快なフットワークを見せます。
でも、春のテトラは岩ノリがべったり。
フェルトはもちろん、スパイクつき靴底でもすべりやすいのです。
そこで、のりさんは自分が移動する際、岩ノリをあらかじめ靴底ではがしていたのです。
軽やかなフットワークは、そのはがした個所を移動するという、
計算し尽くされた作戦から生まれたものでした。
ロッドの角度、ブレーキの利かせ方、ほぼ完璧といえる攻防。
9.3ftと、決して長いとはいえないシーバスロッドで、
メジロの走りを完全にコントロール。
走ってはブレーキを利かせつつ、ラインの強度を最大限に利用して
強引に寄せることもせず、じわじわと沖で疲れさせて完全に観念させた末に、
勝機を逃さずネットイン!
見事な読みとテクニックで獲った一尾です!
あ、右下のマークはのりさんのマークらしいので、今後は本人のことわりなしに勝手に多用します(笑)
しかし、見事なやりとりでした。感動モノです。
ちなみにのりさんは、フカセのエキスパートでもありますので、
この人のレバーブレーキの技術はハンパないです。
そういえば、ぼくはコンデジを買い替えたんだから、動画撮ったらよかったという後悔もありましたが、
そこは、僕もメジロを釣りたいから、鳥山にキャストを続けました。
・・・ヒットしませんでしたが(泣)
あ、そうや。のりさん、ヒラを釣ってこいという指令は?
ま、それは聞かないことにしよう(笑)
ぼくの都合で、昼過ぎには帰らないといけなかったですし。
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このポイントに来る前の地磯でも、いろんなことを教えてもらったし、
僕はホゲましたが、かなりレベルアップできた釣行になりました。
※タックル紹介したいのですが、のりZさんのタックルは、おそらくプロトを含めて最新作など、さまざまな、シークレットアイテムがあるので、ここでは割愛させていただきます。
ロッド&リールは、許可を得たので写真でどうぞ。
リールはブランジーノLBD。ロッドはモアザンの新作。
94MLX 【DEMON BLOOD】の改良版ですかね?
リールもロッドもほしいけど、手の届く値段ではないです。
最近、タックル高すぎますわ!
のりZさんに関しては、つい先日放送の「ザ・フィッシング」でも驚いたばかりですが・・・。
このメジロとの格闘劇も、なんか凄まじいですね!
異次元の攻防戦です!
これも放送してほしい(笑)
>TOYOさん テトラ、シーバスロッド、0.6号、メジロってキーワードだけでびっくりなんですが、
それを可能にするLBDと使いこなすテクは尋常じゃないですね。しかも全くあせらず、しれっとこなしてましたよ(汗)
「(タモ入れ)行きましょか!」って言っても、「あー、行けますよ~」って余裕そうでした(笑)
ベイトの寄りを予想したり、あらかじめ岩のりを剥がすとか、
すべてが計算し尽くされていて
「釣りが上手い!」とか言うレベルでは無いですねw(゚o゚)w
さすがトップ企業の看板テスターですね(^_^;)
ひろさんの感動が手に取るように伝わりました(^^)
>たくさん 今回は、びびりましたよw
ま、過去何度もびびらされてますが(笑)
あのファイトが間近で見られたのは、なによりも貴重でした。
初コメです。
今回の記事は感動物だったので初コメさせてもらうには記念になると思い勝手に書かせていただきます。(。-_-。)
計算され尽くしたファイトスタイルはひろさんがあちらで「参考にならない」とおっしゃる通り素人の僕が真似る事さえできないレベルです。
土曜日にテレビで見たとこだったのでブログが新鮮で細仕掛けでのやりとり手にとるように想像できました。
ノリZさん流石です!
僕も夢だけは大きく膨らみました。
ワクワクですo(^▽^)o
引き続きひろさんの釣行ブログ楽しみにしてます。
ありがとうございました( ^_^)/~~~
>コウイチさん
コメントありがとうございますo(^▽^)o
のりさんは何度も何度も何度も何度もLBを駆使してランカー磯ヒラやら青物をゲットしているので、
フロントドラグ派の僕には、少なくとも参考にならなかったほど、次元の違うモノでした(汗)
コウイチさんはレバーブレーキ派ですか? だったら大いに参考になると思います!
今回、フロントドラグだったら、おそらく掛けた瞬間にアウトだったと思います。
06でメジロですか(^_^;)
しかもテトラでΣ(゚д゚lll)
ハンパないですね。
ブラジ欲しくなりましたw
高すぎる(。-_-。)
>スマちゃん
一番驚いたのは、青物と細糸で限界ファイトしながら、岩ノリテトラを跳んでいくという(汗)
ぼくはロッド置いて、さらに、はうようにしか移動できませんので(泣)
ブランジーノ、ほしくなっちゃいました。。。
でも、何度も何度もフロントドラグでブチ切られて、もうこれではアカンと思ったときに、買いたい思います。
ほんで、買ったら買ったで、数年は修行だと思います。
批判覚悟でいうと、シーバスでは、磯とテトラ以外、あんまりLBはいらないという持論ですので。。。
う~ん・・・・
これを読ませてもらって、私ごときにはコメントできません・・・・
ただただ、唸るばかりです。
おそるべし、プロアングラー・・・・
>さくたろうさん
プロアングラー、モニター、テスターという方達は、それはもうやっぱり、やることがえげつないですね^^;
メジロもおると分かってるのに、迷いなく選んだタックルが、これですから(笑)
マジでエグい(^◇^;)
マネできましぇーん!(^^;;
私の使い方があってるか分かりませんが、何とか使ってます(^ー^)ノ
ボラちゃんはいい練習相手になってくれますよ!シーバス釣る前に練習させてもらいました(^^;;
>ヤッちんさん
いわゆる「となりで釣られて、やられた~!」って感は、まったくなかったですね(汗)
ただただ驚き。僕ではPE3号でも獲れてたかどうか。。。
太軸のフックが若干伸びてました。ロッドの角度、ブレーキ、ドラグ、すべてがかみあって、
限界までラインの強度を引き出せば、PE0.6号もかなり強いと分かりました。。
のりZさん、エゲツナイですね!(゚Д゚;)
ベイトが寄る時間帯を読んで実際に鳥山が起こるなんて、まるで魔法使いですね!
ヒットポイントやファイトコースを読んで岩ノリを事前に剥がしてたのもニクイです!
タックルにも「美」を感じますね!
僕も手にしてみたいですが、高価過ぎて全然ムリですわ!(T_T)
しかし、のりZさんも凄いですが、それを見るひろさんの着眼点も素晴らしいですね!
あっ、のりZさんマーク、カッコいいですね!
のりZさんのイメージによく合ってると思います♪(^-^)
>たけまんさん とある凄腕のアングラーさんが、のりさんのことを
「一番トータルバランスに優れたアングラー」と形容してました。
あ、なるほどなと思いました(^_^;)
タックル。。かっこいいけど、ぼくにとっても高嶺の花です(;´д`*)
昔は「トーナメントZほしいけどヨンマンエンもするやんけ~」って感じでしたが、
ブランジーノLBD、ナナマンエンて・・・(泣)
NZマークいいですよね(^_^) ニュージーランドのことではないですよw
さすがの一言ですね(^^)
岩海苔をあらかじめ剥がしておく…
ボクの場合、その場所で掛かるかどうかも分からんので、
岩海苔剥がす時間の方がメインになってしまいます(笑)
ぼくは落ちたらドコから上がろうかな((((゜д゜;))))
と探すのが関の山ですw
>なかさん
本当にさすがのひと言です!
岩海苔、あいつなんであんなにすべるんでしょうか??
すべる=バナナの皮という常識を、岩海苔に置き換えてやりたいくらいですw
ちなみに僕は落ちたときのことすら考えられません。。
なるほど、どこから上がるか考える、それもすごく大切ですね!
のりZさんすごすぎっすね。
キャスト前から、フッキング後のことまでしっかりと考えられてるなんて!
フッキングを忘れた情けない男には無理な芸当ですよー(ーー;)
> 青山さん
トータルで、すげえです。なになにフッキングを忘れたって。
長い間、フッキングしてないってことですか(´゚ω゚):;*.:;ブッ
ま、ぼくも長い間、魚を釣ってないですがww
ひろさん、お久しぶりです。
のりさん、なんか卓越したモノを感じます。
モアザンもブラジもこういう人のための特別なタックルなのかもしれませんね。
こんな貴重なファイトを生で見られたひろさんが羨ましいです☆
>yo!さん
お久しぶりです^^
モアザン、ブランジーノ、確かに一般人にはなかなか買えませんww 値段も含めて。
貴重なファイトを見られたことはかなりの財産。いつも教えていただいていることも財産です。
本当にありがたいですね!
のりZさんが出てたフィッシングライフも見ました。
そのときも細いラインを使ってましたね~
細いラインを使うメリットって何でしたっけ(´・ω・`)
超遠投、感度UPでよかったかなぁ・・・・解説してはったけど忘れました( ̄▽ ̄;;
でも、のりZの釣りは最近言われてるシャローフィネスの釣りとはちょっと違う気がしますね~よく分からんですけどwww
>スマパンさん
細糸のメリットですか? 飛距離UP、ラインスラックがでにくいから立ち上がりの感度アップ、小さなルアーを使えるなどかな?
他にもいろいろありますよ。
何にしても分かりやすいところでは、飛距離アップは間違いないですし、それが釣果に直結することは経験上、多々あります。
細糸を使うことでラインブレークが多くなり、儲けを生むとか、「釣り業界の陰謀説」をとなえる人もいますが、
僕は違うと思います。