ベイトフィネスタックル…。暗闇で投げることに、ようやく慣れてきました。もともとバスから入った人には余裕なのでしょうが、僕はバスから入った組ではないので、ベイトキャスティングリールはまだまだ不慣れです。さて、今回のテーマは広い場所で遠投してキビレを探ること。「だったらスピニングでええやん」というツッコミは受け付けません。
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GR DIGITAL IV
スナップシューターとの異名で人気のデジカメ「リコーGR DIGITAL IV」。知り合いの喫茶店のマスターが発売後すぐに買い、釣り仲間でも、愛用者がちらほらと。GRシリーズは以前から素晴らしいという評価は聞いていたのですが、高額ということもあり、入手は見合わせておりました。
しかし先日、リコーのデジカメをこよなく愛するファンキー山岡さんにGR DIGITAL IVを触らせていただく機会に恵まれまして、その吐き出す画像にびっくり。「めっちゃほしい!」とその後、物欲モード全開でいましたが、モデルチェンジ前で値崩れしてきたことを受け、購入を決意しました!
これです。シンプルなデザインが好印象です。当ブログ、全体的にナイトゲームが多い印象です。シーバスやチヌをメーンターゲットにしている以上、どうしてもそうなってしまいます。
夜間のブツ持ち撮影が多くなる…となると、ちょっとカメラの性能が問われるようです。一応、デジタル一眼レフを2台所有しているのですが、いかんせん、毎回釣り場に持っていくほどの気合はありません。
「釣果報告なんだから写っていればいいねん」という気持ちで、昨年春、ペンタックスの防水デジカメ(Optio WG-1)を買いました。しかし、夜間のブツ持ち写真はどうしても暗くなり、満足できず終い。高感度に頼るとどうしてもノイズが出てしまい、このカメラだとISO400ですら、「塗り絵」になってしまいます。もちろん、潮をかぶる場所などでは防水デジカメは非常に役に立ちますので、今後もOptio WG-1は使用していくことになります。
ちなみに、これまでのカメラでの夜間の写真を比べるとこんな感じ。すべてオート(Pモード)での撮影です。
①PENTAX Optio WG-1 |
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F3.5 1/50 ISO400ISO400での撮影ですが、実に「塗り絵」です。 |
②一眼レフ(ニコンD70)内蔵フラッシュポン炊き |
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F3.5 1/60 ISO200 ヒラスズキはハレーションを起こしやすい魚ですが、ある程度細部まで写せている上に、人物の顔も明るいです。 |
③一眼レフ(ニコンD300+SB600ワイヤレス発光) |
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F3.5 1/60 ISO200 アジもハレーションを起こしやすいのですが、ディテールくっきり。釣り雑誌っぽく撮れるけど、毎回こんな大がかりなことはできませんw |
で、お次が今回買ったGR。
両写真ともF1.9 1/32 ISO238
魚のディテールも人物の明るさも文句なし! 特に1枚目の写真はキビレのウロコがシャープに再現されています! 大満足の写りです。GR DIGITAL IVを買う決め手となったのは「絞り開放1.9」。開放値の写りがうんぬんはいいません。何より明るいのが素晴らしいと思ったからです。
あ、ちなみに最後のこのキビレについては、ボンボン系の仕掛けにガルプのトレーラーでゲット。つなこにおいては、終了間際、ほとんど最後の一投で釣りました。ことしのキビレ。本格シーズンはまだもう少し先でしょうか?
新しいカメラでの撮影が非常に楽しみです。

ベイトフィネスでチヌ(チヌポ編)
去年の秋くらいから目論んでいたのがベイトフィネスタックルでのチヌゲーム。ストラクチャー周りにタイトに打ち込めるのが魅力ですね。そしてなにより、かっこええというのも理由です。バスからルアー釣りを始めていない僕にとって、ベイトで軽いルアーを投げられるだけ、その人は尊敬に値するのです。てなわけで、冬場にガシラなどで練習を重ね、ようやくチヌシーズンの開幕です。
まずはチヌをポッパーで狙う通称「チヌポ」で投入。時期的にまだ早いかもしれませんが、まぁ行けるでしょう! つなことともにチヌポに挑戦。ご指導していただいたのはチヌポの達人Sさん。GW合間の平日、夕まずめに3人で2時間ほどランガンしましたが、実にタイミングが悪いことに、この日は北爆風! 「磯ヒラ行けよ!」ってくらいの風で、あえなく撃沈を食らいました。
チヌポに関しては僕は無風がいいと思います。Sさんも同意見のようです。Sさんの述べる理由として
・水面がざわつくとポッパー自体のアピール力が弱くなる
・風で操作がしにくい
・魚が沈む
など。
なるほど。さらに加えて、チヌポは浅い場所でやることが鉄則なのですが、浅場で風波がたつと濁りも発生。ベイトも表層から中層に移り、チヌは表層を意識しなくなるような気がします。半面、チヌの警戒心が薄れていいという意見もあります。まだまだチヌポ初心者の僕にはどちらが正解なのかは分かりません(しかしこのポイントにおける一つの指針は、後述の通り2日後にでます)。
とりあえずSさんとの釣りを終えた後、つなことディナーに。
彼女に、ちょっとした転機がありまして、その慰労会。本当に、お疲れさまでした。
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2日後、今度は単独で同ポイントにリベンジに乗り込むことにしました。潮位、気温は先日とほぼ同じ。前回と違うところは「無風」という一点。さて、期待が持てます。
1ヵ所目。いかにも着いてそうという場所を攻めますがノーバイト。2ヵ所目。インレットを攻めると、ポッパーの後ろでモワッと水面が盛り上がりました。
軽いポッピングを一度入れて、そのまま、インレットの流れにまかせてステイさせていると、パコっとヒット! しかしアワセを入れた瞬間にラインブレーク。。。理由は分からないんだけれど、ラインに傷が入ってたんでしょうか。でもチヌを釣り上げると、わりとリーダーがザラザラになっていることが多いので、おそらく反転する時、あのきっつい背びれで擦れてしまうのでは、、とも考えられます。C-POP、殉職。チヌさん、ごめんなさい。なんとかルアーが外れたらいいのですが。。
でもこの1ヒット、前回とは明らかに魚の「水面」への意識が違う気がしました。前回に比べて、明らかに水面を意識しているような気がします。
3ヵ所目。複雑な流れのヨレを狙いました。ここで「無風」の大きなメリットが出ました。水面を漂うベイトフィッシュのざわめきが見えたのです。推定5cmほどのイナっこの群れ。直径にしておよそ50cmの塊。ポッパーのサイズを落とします。メガバスのベビーポップX。長さは5cm。重さは3/16oz(約5.3g)。この5.3gをベイトタックルを使ってピンで撃てるのが、ベイトフィネスの利点じゃないでしょうか?
イナの群れの上流にキャストしてポッピング。
パコッ、パコッ
群れに差し掛かってイナが散った瞬間。。
ボコォッ!
と水面炸裂!
思い通りすぎて逆に手足ガクブル。しかし、このバイトは乗らずにもう一回ポッピング、からの長めのステイ。すると再び、
ボコォッ!!
これはしっかりとフッキングに成功!
40cm弱のナイスキビレ! ヒットしたのは、僕の立ち位置と数mの至近距離。迫力満点のファイトを楽しめました。アプローチにしっかりと気を遣い、水面に影さえ落とさなければこの距離でも食ってくるんですね。その後、同じ場所で同じパターンでもう1匹ヒットしましたが、これはフッキングが甘かったせいか、ばれてしまいました。
浅場の小場所。さすがにその後はヒットせず、4ヵ所目。めっちゃ釣れそうな場所を発見。川底の大きめのストラクチャーでヨレができ、護岸も攻めやすいポイント。しかし、キャストを繰り返すもノーバイトでした。あきらめかけてた頃、遠目の下流の水面にベイトフィッシュの反応。
ベイトタックルで5.3g。ギリで届くか届かないか。力んでバックラッシュはイヤなので、上流にキャストしてそのまま流し込む作戦に。キャストしてクラッチを切ったままベイトフィッシュの反応があったところまで流してクラッチを戻し、テンションをかけて一発目のポッピングで、シュポっと静かにルアーが消し込まれました。
「!!!」
この吸い込み方! 過去にキビレではなく、大型の真チヌで経験があります! 今回ヒットしたのもなかなかのファイト。幾度も幾度も突っ込みをみせ、観念して浮いてきたのはやはり真チヌ!
しかも腹パンパンの50cmの大型! これはうれしい1匹でした。流し込んで、一発目のポッピングで食ったのは、もしかしたら流されていくルアーを下からずっと見ていたのかもしれませんね。
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今回感じたのはやはり、「無風」の優位性。まずベイトフィッシュやヨレを探しやすい。すなわち、チヌ(キビレ)を探し当てやすいというのが最大の利点だと感じました。ここからは推測の域なのですが、チヌは、青物のように回遊するわけでなく、さらにシーバスのように表層を意識して小魚を待ち伏せるわけでなく、やはり下や壁を向いてカニやエビ、貝などを食べることが多いのでは?
吸い込むというより、かじる食べ方。底や中層を釣るのが基本になるのだと思います。喉の長さ(体のつくり)もシーバスなど、純粋なフィッシュイーターのそれとは違います。それを上に意識を向かせるのですから、「異端なジャンル」の一つだと思います。もちろん、過去にベイトフィッシュを追い掛けるチヌの姿は幾度もみました。雑食性ゆえに、いろんな可能性を秘めたターゲットなのでしょうね。そんなチヌ(キビレ)を、ベイトフィネスという可能性を秘めたタックルで攻める。この夏の新しい課題です。楽しみです。
ROD=アブガルシア SBFC-782LT-KR REEL=アブガルシア AMB.REVO LT-LH LINE=フロロ7lb LURE=メガバス baby POPX(MODENA BONE OB) |