2年連続で40kgオーバーとなるクロマグロ。
記録138cm、41kg。
もはや大物マグロキラーともいえる西澤さんと、
谷中さんのコンビ。
思えば、
前日のハマチのやや不調からシナリオが始まっていました。
先輩からのアドバイス、持ち前のテクニック、
そしてなによりもその情熱。
デコボココンビというが、
なかなかどうして絶妙のチームワーク。
ヒットさせたのは西澤さん。
ラインは驚愕のPE2号。ルアーはたったの9cm。
前回の40kgと同じだ。
今回もファイトは当然長時間化。
ヒットから1時間、巨大魚は残り20mからが寄らない。
約1時間30分後、
フルパワーで真下に突っ込まれたとき、
西澤さんがこだわりを持って使い続けたロッドは、
そのパワーに耐えきれずに根元から折れた。
通常ならここでジ・エンド。西澤さんの心も折れかけた。
しかし谷中さんの心は折れてなかった。
「切る気で行くぞ」。
リールのドラッグ性能を信じてのやりとりのみ。
マグロの走るスピードとともに船を走らせ、
最後は執念のランディング成功。
ルアーは丸飲み。
リーダーはその間、もってくれた。
PEのコーティングは溶け、
グシャグシャになっていた。
ここではすべては書ききれないが、
ドラマに満ちた闘いだった。
ゴールデンウイーク、
多くの釣り人が自然相手に腕を競う中、
日本列島で最高の奇跡に違いない。