中紀や紀北と違って外海にモロに面している紀東のサーフは荒々しい。押し寄せる波は怒涛とも言え、波打ち際のエッジは深くえぐられている。熊野川を挟み、三重県側は七里御浜、和歌山県側は王子ヶ浜。王子ヶ浜は、地元の人は大浜と呼び、釣りのメッカとして親しんでいる――。
先のブログにも書いたよう、紀南メバルランガン終了後、紀南釣具センターの店長であり、ルアーメーカーDreemupの代表でもある倉本さんのお誘いで、大浜に釣りに行きました。ヒラメ、メジロ、サワラ、ヒラスズキなどが釣れているとのことですが、なんせメバル釣りに来たもんで、念のために積んできたシーバスタックルしかありません。でもこの魚種の中だとヒラメが一番現実的なので、座布団ビラメじゃない限り、獲れるでしょ♪ と軽い気持ちで向かいました。
不眠不休メバルランガンの帰りで変なテンションのまま倉本さんと合流。メバルを釣ってた時、すでに波浪注意報が出されていたので、この外海に直面した大浜には、わりと高い波が打ち付けていました。波打ち際が大きくえぐられているのでちょっとした高台からのキャストという感じです。
まわりを見渡す限り、アングラーは倉本さんと僕を含めても10人未満。広々のんびりできそうです。昨夜のメバルの話をしながら、ゆるーく釣りを開始。使用したのはこの4月に発売予定のDreemupの新作「フェンリー60」のクリア系のカラー。ベイトが稚アユの可能性があることで、小型、そしてクリア系を選択しました。
ヒラメ狙いなので、ボトム付近までフェンリーを沈ませます。水深は分かりませんが沈下速度は従来のフェンリー(43mm)よりかなり早そう。潮はわりと飛んでいたのですが、底は十分に取れました。
2、3回ほどボトムを攻めていたのですが無反応。そんな時、海面でベイトが追われるような光景が見えました。何かは分かりませんでしたが、ボトムから表層狙いに変えた途端、
ゴツン!
いきなりヒット!
即座に昨日、倉本さんと会話した内容を思い出します。
「シーバスタックルしかないから、ヒラメやヒラスズキなら獲れるけど、青物が来たらめんどくさいよね」。
その嫌な予感(?)、うれしい誤算(?)が的中です。暴走するような引き、そして重量感。間違いなく青物、しかもハマチとかではなく、最低でもメジロサイズ。ロッドはシーバスロッドのML、ラインはPE1号。リーダーはフロロの4号。ま、その辺は何とかなるでしょうが、ファイト中にずっと考えていたのが、
・シーバス用のスナップを使用していること。
・フェンリーは60とはいえフックサイズが小さいこと。
・さらにリアのフックはダブルフックであること。
・スプリットリングはどうだろうか。
いわゆる金具系が伸びないかが、最大の心配事項でした。寄せては走られ、寄せては走られ、幸いサーフなので根ズレなどの心配は少ないので、ここは我慢比べになります。「何とか、時間さえかければ獲れそう。どこでランディングしようか」と左右を見渡します。ところが、どこも急斜面の波打ち際で、さらに時折、大きな波が打ち寄せてきます。
波に乗せてずり上げるにも斜面がきついし、降りて行くには波が怖い。シーバスタックルでずり上げるのはちょっと心許ない。。
そんなことばかり考えながら、相変わらず寄せては走られ、寄せては走られを繰り返します。そして10分くらいやりとりをしていたでしょうか。相手の首を振る力も弱くなり、無抵抗になったのが分かったので、強引にポンピングでランディングに持ち込みました。
波に乗せて、ずり上げようとしたものの、目視できた獲物はまぁまぁデカい! 心配していた通り、この急斜面をずり上げるのはキツイ! 最悪の事態を考えていると、
なんと、倉本さんが斜面を下り、フィッシュグリップでランディングしてくれているではないですか!
波をかぶりながら決死の(?)ランディング。倉本さん、一度、青物の唇を奪取して上がってこようとしましたが、グリップが抜け、獲物が落下、もう一度グリップでつかんだりしている間、波でずぶ濡れ(涙)。そのまま片手に獲物を持ち、這うようにして斜面を駆け上がってきてくれた倉本さん。
おかげで、ドラマティックにランディングできました!
サイズは85cmと、なんとブリサイズでした。ルアーをチェックしたのですが、フックはまったく伸びていません。
暴走時はレバーでいなしていたのがよかったのかな。レバーブレーキって偉大ですねw モアザン93MLのバットパワーにも助けられました。
ランディングを手伝ってくれた倉本さんが握手を求めてくれ、思わず笑顔があふれる僕。「最高の強度テストができた」と感謝されましたが感謝したいのは僕の方。釣りに誘っていただき、ずぶ濡れになりながらランディングしていただき、本当にありがとうございました。徹夜明けのテンションに加え、熊野の海からの贈り物が加わり、サイコーな気分が味わえました。いい釣りと仲間はアングラーを自然と笑顔にしてくれます。
この様子はDreemupメーカーブログにも掲載していただいてます(コチラ)。
◇ ◇
さて、4月発売予定のフェンリー60ですが、これまでのテストで倉本さんが尺アジをゲットしたり、拝借している僕がシーバスをゲットしたりと、安定した釣果が出ています。フェンリー43は、もともと南紀の川ヒラスズキ狙いでは実績の高いルアーでした。今回の60は、ワンサイズ大きくなったことでフックの強度も上がり、シーバスを狙いにさらに使えそうです。しっかりと水を噛む形状は、ファストリトリーブにこそ向かないものの、スローでじっくりと探るには、持ってこいのルアーでしょうね。発売が待ち遠しいです!
いやー!!なんとも羨ましい限りです!
フェンリーゲットしなくては!
本日エソワンエントリー完了しましたー!
当日、いいお天気であることを願いつつ、ご準備大変かとは思いますが、お身体に気をつけご自愛くださいませ!
>kohtaさん いつもコメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
なんか、すみません、コメント催促したみたいになってww
フェンリー、使いやすいですよ。変にアクションせず、巻いてるだけでオートマチックで釣れるみたいな感じです。
エソワンご参加、ありがとうございます! なんとか天候に恵まれるよう祈っております!
では当日、お会いしましょう!
鰤キャッチ、オメデトー
PE1号、リダー4号で安心できるんやね。
ワシやったら、PE3号、リーダー50ポンドでも不安ですわ。
わし、今年は青物釣ってないです。
鰤、超うらまやしぃ~
>かじやん いつもコメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
ありがとうございます! かじやんはヘビータックルで豪快なファイト、僕はライトタックルでダラダラとファイト、スタイルの差でしょうかね?
オープンエリアでシーバスタックルを使っての引っ張り合いであれば、1号あればまぁ何とかなりそうな気がします(実は内心ハラハラでしたけど)。。
かじやん、いつも釣ってるからいいじゃないですか(*´∀`)
あっ!
ツバスですね(^○^)
>Sさん いつもコメントありがとうございます(*^_^*)
せめてメジロと呼ばせてください (☍д⁰)
こんにちは、ブリ良いですね~
私もこないだ初めて磯でブリ釣りました。
メズロですれ違ったのひろさんかな?・・・
>遼紀さん いつもコメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
おーー! サーフからではなくて、磯からだとめっちゃ獲りにくいでしょうね! さすがです。かっこいい(;´д`*)ハァハァ
ちなみにメズロ方面は行ってないので、僕ではなさそうですね( ´ ▽ ` )ノ
ナイスブリおめでとうございます(*^O^*)
フェンリーは自分も好きなルアーなので発売待ち遠しいです(*´∀`)♪
>ツカピー いつもコメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
そうなんやw 使いやすいですよね。僕も楽しみです♪
いつもながらナイスフィッシュです!ひろさんの釣りの幅の広さはすごいですよね。自分も釣れる魚はみんな釣りたい、とは思うのですが技術がついていけてません・・・。こんな小さ目なルアーでもブリサイズをゲット出来るのですね。ショアブリは夢です!!
>Kさん いつもコメントありがとうございます(;´д`*)
今回はたまたま、というか倉本さんが釣らせてくれた魚です。でも釣らせてくれたのはほんまうれしいですし、感謝しきりです(厳密にはヒラメ狙いのゲストですがw)。
小さめのルアーでもレバーブレーキさえあればフックは伸びないんだなぁと僕も驚きました。サーフなのも獲れた要因ですね。テトラとか地磯なら僕では無理ですw Kさん、ショアブリ、きっと釣れますよ!
こんにちは。
ええブリですねえ!
ライトシーバスタックルでのキャッチお見事です!
ほんまレバーブレーキって偉大なんですね。
ていうか、ひろさんのウデですよね。
>ひろーかさん いつもコメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
いやいや、ほんまレバーブレーキのおかげやと思いますよ。なんせ暴走した時にレバー解放したら止まるんですもの(;´д`*)ハァハァ
暴走した時に止めにかかったらでったいにフック伸ばされてますわ。。。
ひろーかさん、ことしもエソワン待ってますよ(笑)。