ことしの初釣りは、
昨年釣り納めに続いてサンマの群れについた
メジロのナブラ撃ちに連れていってもらいました。
ボートのキャプテンは、
その道じゃ泣く子も黙る山形さん。
もう一人は100マイル先のナブラが見える
鳥人(とりじん)梶やん。
豪華キャストのおかげで、
僕はただ釣らせてもらうだけ。
ほんますんまそん。
出港し、ポイントに移動中にも
船に驚いてサンマがピョンピョンと跳ねまくりで、
気配はムンムン。
少し進んだところで小さな鳥山を発見。
頭は上げませんでしたが、
とりあえずルアーを投げてみると
いきなり梶やんにヒット。
「なんや」と思ったら、正体はコイツ。
でもうわさじゃ
冬のシイラは脂が乗ってうまいらしい。
これは前から梶やんが言っていたので、
今回もキープ。
で、食ってみたところ「やっぱりメジロよりうまい」とのこと。
ナブラを求めて移動中も
サンマは辺りでピョンピョンと跳び回り、
あとはメジロが出るのを待つだけ。
そんな中、「大ナブラや」と梶やんと山形さん。
全速力で走ると、
数百匹のサンマがメジロに追われて逃げまどい、
その後ろで海面が炸裂。辺り一面、こんな風景となり、
ナブラにルアーをキャストするとダブルヒット、
トリプルヒットもあり、一気に船上が戦場に。
僕のタックルはヤワ
(それでもメーターオーバーのシイラ用ロッドに、
ダイワの3500番スピニング、ラインはPE3号)
だからネットを使わないと無理ですが、
山形さんと梶やんはツナロッドで
ドラグなど「チリッ」とも鳴かさず、
すべてゴボウ抜き。
真冬の海上なのに「暑いわ~」と
汗だくになりながら、次々と獲物を仕留めていきました。
例によってナブラ撃ち時は
写真を撮っている暇がないので画像はありませんが、
2人はナブラを見つけては駆けつけ、
ルアーをキャスト、
ヒットさせては抜き上げていました。
以後、ナブラが出ては追いかけて
ヒットさせての繰り返しでしたが、
とにかくこの日はスーパーボイルが出まくり。
ボイルが沈んだあとも投げていると
いきなりガバッとルアーに食いついてきたりしました。
確率の低いクロマグロを差し置き、
おそらく県内でもっともアツい釣りの一つでしょう。
途中立ち寄った漁港では
この地方の名物のサンマ干しが売られていました。
非常においしいのでついついゲット。
帰宅後は冬の串本の味覚満喫ですな。
釣果は3人で30匹近く。
山形さん、梶やんタッグはそれぞれ2ケタ釣り。
僕はさすがに6匹しか釣れませんでした。
翌日夕方、そのうち2匹を会社の近くの居酒屋に持ち込んで
「夕方までにフルコースにしといて」と
ムチャブリ(普段から非常にお世話になっている店で、もちろん通常持ち込みはNGです)。
ブリしゃぶ、造り、あら炊き、かぶと焼きにしてもらいました。
ブリだけにいきなりのムチャブリも、プロが気合を入れて作ると最高。
「まだ仕事残ってるのに…」と渋る会社の若い衆らを
なかば強制参加に。
でも、ひと切れ口に含むと、みんなえびす顔。
天然の寒ブリですからね。