北海道遠征記(最終日・湿原河川のアメマス②)

4日目、つまりこの遠征の最終日。前日は湿原河川のアメマス狙いでパーフェクトノーバイトに終わった私…。

土井さんは本当に優しくて、おそらく自分自身は最終日もウサギアイナメを釣りたかったはずですが、私がアメマスをゲットできなかったため最終日をアメマスに充ててくれました。

「絶対に釣ってくださいね。ひろさんが釣ったらこの旅は全てのミッションがコンプリートですので」

ううう、地味にプレッシャー。これはほんまに優しさなのか(笑)。

土井さんの提案でポイントにはまだ日が昇らないタイミングで入るとのこと。確かに昨日は平日にもかかわらずアングラーさんが数人いたので、この日は実は土曜日ということもあり、先に車を止めてポイントを抑えるのが吉かと思われます。

真夜中。3時にホテルを出発! プレッシャーで車の中では無言の私。眠いだけという説もありますが、なんとかアメマスのイメージを頭の中で描いていたのです。

まだ暗いうちにポイントに到着。さすがに誰もいませんでしたが、土井さんの読み通り空が白み出したらアングラーさんの車が数台やってきました。

意外だったのですが、車が1台止まっていても全然気にすることなくポイントに入ろうと準備をしています。

確かそんな広いポイントではないはずなのですが、これも地域性でしょうか? 自分が普段よく行く紀伊半島のポイントでは車が1台止まっていたら、そのずっと下流に入るのが当たり前なのです。

ここからは割愛しますが、一番最初に着いたのにポイントを死守するのは大変なことでした。

◇       ◇

この日は土井さんが「2つのこと」を助けてくれました。

まず、昨日から土井さんの私物トランスセンデンスのロッド「レイトブルーミングス」(レイブル)をお借りしていたのですが、バックハンドキャストに苦戦する私に「短くすれば投げやすいのでは」とアドバイスをくれました。

トランスセンデンスのロッドは、トランスフォームができるの大きなメリット。パックロッドの特性を生かしたもので、つまり長さが自在に変えられるのです。渓流ロッドに至っては、長さだけでなくスピニングでもベイトでも使うことができるという、かなりエモいロッドです。

さてレイブルですが、確かにこの川幅だと別に長い必要がなく(最初は7.3ftでやってた)、短い5.10ftにすることに。

さらにさらに、昨日自分が使っていたベイトリールがメンテ不足によりゴリッゴリのフィーリングだったのを、土井さんが見かねてリールまで貸してくれました…。

ポイントに連れて行ってもらってる上に、ロッドもリールも人のものを使うとなれば、それはもう自分での釣果ではないのでは??

はい。私もそう思います。しかし! ルアーは自分が昨夜釣具店で買ったものですぅ!!!

ま、その選んだルアーも土井さんのアドバイスなんですけどね(泣)。

◇        ◇

いつもながら前置きが長くなりました。このブログ、文章長いですよね。タイパ重視の時代にそぐわないですよね。

さて、気合十分、タックルも万全でポイントに入ります。

まず1投目から驚きます。

昨日までの苦戦は何だったのかというほどキャストがイージーに。もちろん、昨日とは少し離れたポイントに入ったということもあるのですが、投げたいところに投げ込むことができます。

「ひろさんに釣らせる」のが目的の土井さんは、先行することなくずっと僕の後ろをついてきてくれます。

しかしアメマスが着きそうなところをじっくりと攻めましたが反応なし。少し歩いていると、土井さんが後ろで連続ヒットしています。

「えぇー!? さっきそこ攻めましたがな…」と思いつつ、「ここに溜まってるかもです」と土井さんに教えてもらい、キャストするも、やはりノーバイト。

「あかん…。どうしていいのか全くイメージできない」と心が折れそうになります。

「理論上、あきらめなければ魚は必ず釣れます」と土井さん。

土井さん、めちゃくちゃカシコなのに「それってつまり根性論ですよね?」的なことをたまに言います(笑)。

でもその言葉に励まされつつ、さらに上流を目指します。

しかし全く反応を得ることができず、その先を見てもあまり変化のないエリアが長く続いていました。

「もう無理かな…」と内心思っていると、土井さんも「引き返しながら撃っていった方がいいかもですね」と言ってくれました。

「そうしましょう」と私。

「残念! 今日もダメだったか~」と半ばあきらめつつも、戻りながらさっき攻めたポイントにキャストします。

集中力が途切れてきたのか、この日初めて対岸の枝にルアーを引っ掛けてしまいました。

幸い、すぐに外れてくれて、そのままフォールさせていると、、、

ヌンっという違和感が。

反射的にアワセを入れると魚でした!

水面を割って出た姿は、アメマス!!

バレるなよ!と祈りつつ、なんとか土井さんに手伝ってもらいランディング!

念願の

アメマス!!!

なんでやねん、そこさっき投げたところやんとツッコミつつ、投げる方向が変われば魚は食うこともよくあること。

この瞬間、自分の日本のイワナ全制覇の夢が達成できたのです!!

一緒になって大喜びしてくれる土井さん。

写真もいっぱい撮ってくれてほんまにいい人!!!!

もうこれでこの旅は終了!

と自分の中で決め、土井さんも一緒に早々に上がってくれました。

◇        ◇

お昼ごはんは激烈においしい炉端焼きで祝杯(車の運転があるのでアルコールではない)。本場の海鮮はギルティーじゃて。。

なんとおいしいのでしょう。。

そしてお昼を食べ終わって土井さんが一言、

「飛行機までまだ時間あるのでウサギアイナメやっていいですか?」。

どんなけウサギアイナメ好きやねんwwww

もちろんOKの私。

土井さんが釣りをしている間に私はウェーダーやシューズ、ゲーターを干しつつ、散らかりまくっていた車内の荷物の整理。

1時間もやってなかった気がしますが、土井さんはこの間、しっかりと2本のウサギアイナメをキャッチしていました。釣力強すぎます。53万はありそうです。

そしてこれにて今回の旅は終了。

なんだか夢のような時間を過ごすことができました。

土井さんには本当に感謝してもしきれないほどの気持ちでいっぱいです。

素晴らしい釣果においしいご飯、そして見たことのない野鳥の数々。

写真は撮れませんでしたが、キタキツネもいましたね。

また、いつの日かこの素晴らしい道東の自然に触れたいものです。

長々と続いた駄文、読んでくださった方、ありがとうございました。

p.s.根掛かり上等ででっかいスプーンを買い込んだんですけど、この日はロスト数ゼロ。手元にたくさん残ったでっかいスプーン。これどうしよう(笑)。

【DATE】
エリア 道東湿原河川
ロッド トランスセンデンス レイトブルーミングス(土井さんの借りもの)
リール 土井さんの借りもの
ライン PE2.5号+ナイロン30lb(?)
ルアー アートフィッシング マスターアングラー26g チャート

「北海道遠征記(最終日・湿原河川のアメマス②)」への2件のフィードバック

  1. 最高ですね北海道。
    久しぶりのブログも最高でした。

    また和歌山での釣行も気が向いたら書いてください!

    1. >kohtaさん 北海道最高でした! kohtaさんの久しぶりのコメントも最高です! ありがとうございます。気が向いたら書きます(笑)。。。

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