モアザンAGSとモアザンエキスパートAGSの違いは何なのか？ そのあたりはダイワのホームページに書いているので、技術的な面は、そちらを見たほうが確実だと。ボクに分かるのはモアザンAGSにあった〝なんちゃらコマンダー〟というコードネームが廃止されていることくらいかと（笑）。あとブランク・AGSフレームともにナノプラスの技術が使われていること。ガイドもCリングというものが採用されています。これは、ぱっと見、トルザイトリングのような薄さですね。

釣具屋さんで「93ML/M」と「93ML」を触らせてもらったのですが、バットの強さが全然違いました（当たり前ですが）。「ML/M」はティップ部分がML、バット部分がMという意味だそう。ここ和歌山では、不意にランカーサイズがヒットすることも多いので、「ML/M」を買いましたが、この時点でこれまでL、MLばかり使ってきたボクにとって過去最強のブランクになりました。

さて、ニューロッドのシェイクダウン、どこにしようか考えていたのですが、ここ1ヵ月ほど好釣果が続いているという某漁港に行くことにしました。11月くらいからずっとサヨリが湧いており、最初の内は釣れなかったのですが、よく行く友だちの話では、ここ最近は好調とのこと。サヨリパターンで好調というのも珍しい現象です。

さて、「今日は行くぞ」とSNSで書いたところ、釣り友だちのマー君も来てくれるとのこと。心強い友だちと合流し、ポイントに向かう時に、マー君から気になる言葉が。「昨夜釣った人、1匹キープしてさばいたところ、お腹の中からイワシが出てきたらしい。そして最近、サヨリだけでなくイワシも回っている」のだとか。

ここに通っていた釣り友だちが言うには「夜遅い時間でも釣れる」と言ってました。通常、サヨリパターンで食ってくるのは夕まずめが圧倒的に多く、暗くなって2時間もすれば食ってこないことが多い。マー君の意見にボクも納得。

「これは間違いなく、サヨリパターンではなくイワシパターンだわ」。

二人の意見が一致しました。こうなれば、選択するルアーが全く違ってきます。

vsサヨリパターンとして用意してた「タイドミノースリム200」「ヒラフィード155」などをスタメンから外し、ボクの中でvsイワシパターンで絶大なる信頼を寄せいている「ラパラCD-9」マリア「ラ・セグンダ」シンキングモデルの9cm。そして同じくマリアの「フェイクベイツ」シンキングモデルの9cmを手に取りました。

永遠のスタンダード、ラパラCDと、現行モデルであるフェイクベイツはともかく、ザ・ファーストの後継機種として約20年前に誕生したラ・セグンダ。若い人は知らないかも知れませんね。当時の釣具屋さんでの売値が1000円そこそこの安い値段だったのに貫通ワイヤーなのです。すごい（笑）。

まず広範囲に探るため、これらの中でも一番飛距離が出るであろうフェイクベイツをチョイス。すると開始わずか3分くらいの時にコン！とショートバイト。これは乗らなかったものの、すぐその後のキャストでゴツン！とヒット！すかさずアワセを入れると同時にフッとテンションが抜けました。

モアザンAGSエキスパート、ファーストフィッシュはアワセ切れ。。。ホンマにね、ラインはちゃんとチェックしないとダメです。マー君とも言ってたのですが、ラインブレイクはホンマ、ダメです。魚、人、環境、全てにおいてダメ。。

でも、どうやらシーバスはいるようです。マー君も隣で「ショートバイトが多い」と言っており、そしてそのマー君にヒット！

でも軽そう。何かおかしい。「ん？ 鳥か？？」。マー君の予想通り、ラクラクと寄ってきたのは羽を休ませているカモメでした（汗）。幸い、深くフッキングしてるわけでなく、ラインが絡まった程度だったので、そのまま二人がかりでカモメを救出。なお、早急に逃がしたかったため写真はありません。

お互い、ラインシステムを組み直し、釣りを再開。フェイクベイツがなくなったので、vsイワシパターンの第2弾、ラ・セグンダをセットしていたボクにヒット！

モアザンAGSエキスパート初フィッシュ！

60cmあるなしのサイズでしたが、デビュー戦で鱗付けできました！

そしてすぐにまたラ・セグンダで同じようなサイズをゲット。その時です。やはり口から大量のイワシを吐き出しました。完全にイワシパターンのようです。でもそのイワシの大きさが15cm近くもあり、9cmミノーではマッチザベイトを演出できない感じ。

でも、普通に釣れるから、まぁいいや（笑）。

そして、ルアーをvsイワシパターンのリーサルウエポン、ラパラCD-9に付け替えて釣りを再開したところ、その後は連発。マー君もラパラCD-11を持っていたので、それに付け替えた途端、連発♪

2人ともランカーサイズを含め、マー君は7匹（カモメ1含む）、ボクは5匹と大満足の釣行となりました。

この日の最大魚。

コンディション抜群！　このランカーサイズの突っ込みにも余裕で対応できたロッドパワー。「ML/M」の選択は正解だったかな。冒頭でも書いたように、突然のこんなサイズを想定しての選択でしたので。

その後も、二人してひっきりなしに釣れ続いた感じ。わいわいと、しょーもない会話をしつつ、マー君の奥さんと娘さんからの温かいコーヒーも差し入れもあり、寒さを忘れて楽しめました。マー君いろいろとありがとうございました。また遊んでね。

※p.s.この後、ボクらと入れ替わりでポイントに来た釣り友だちのエテキチさん。ボクらが帰った後で人生初ランカーをゲットしたようです。本当におめでとうございます！

 

【新ロッドインプレッション】 普段、シーバスとのファイト中、フックが一つ外れたとか、ヒレでリーダーを叩かれたとか、そういった感触がラインをつたって手元で感じ取れることがよくあります。ニューロッドのインプレとしては、その感触がさらに分かりやすく伝わってきた（気がします）。あと、バットパワーががMなのにティップの軟らかさのおかげか、ラパラCD-9などの軽めのルアーでもストレスなくバシッ！と飛ばすことができます。そう、振り抜いた感覚はバシッ！ ですね。収束が早いというか。これからの極寒シーバス、さらに落ち鮎（今年はやります）シーズンでも活躍してくれそうです！