女魚拓師・中谷ま美vol.1 「運命の1匹」

 

  • 開拓期の和歌山

 

鳥を撮るカメラマンは当然ながら鳥が好きで、

鉄道写真を撮る人も、また然り。

彼らの被写体への愛情が飽くなき探求心を生み出してくれる。

幼いころから

親戚の釣り師のおじさんに連れられ

自然と釣りを覚えていった

中谷ま美さん(和歌山市善明寺)が

「魚好き」に育つのは必然だった。

中学・高校こそ女子校に進学したため

数年のブランクがあるが

社会に出てからはバス釣りにチャレンジ。

奈良や紀南の山奥に遠征するなど

どっぷりと紀伊半島の自然にはまった。

 和歌山は海に面した県。

淡水から海に移っていくのは自然な流れで

多くのアングラーがそうしているように

中谷さんもブラックバスから

シーバス狙いに転向。

バスよりも大型になり、豪快なファイトが楽しめる

シーバス釣りでも中谷さんは

数々の大物をキャッチ。

現在、遊漁船「海竜」のキャプテンで

関西シーバスフィッシングの第一人者

中井一誠さんら

チーム「マッドネス」の強者たちの

アドバイスを受けながら

仲間とともに

海のルアーフィッシング開拓期の和歌山を

奔走した。

 

  • ヒラスズキとの出会い

 

平成4年春。

当時メンバーの中でも

難しい獲物とされる

ヒラスズキを、真夜中の白浜町(当時日置川町)の

荒磯で釣り上げた。

チームのシーバスパーティー(釣り大会)での

出来事だった。

 仲間3人で潮を読み、ここだと思って

入った寝台通りのポイントだった。

3人のうち、2人がゲットしたのだが

最初に釣ったのが中谷さん。

闇夜でもはっきりと見えた

ガンメタリックのボリュームある魚体に

ただただ感動。

これまで釣ったシーバスとは

全く違う迫力。

真夜中の海に歓声が響いた。

メンバー全員が祝福してくれた。

「おめでとう、ま美ちゃん!」

「うん、ありがとう!」

 当時はまだ幻の魚だった

この1匹のヒラスズキとの出会いが

中谷さんの今後の人生を

大きく左右することになる。

  • 魚拓師

 

 中谷さんは子どものころから

よく釣具屋に出入りしていた。

そこでひときわ目を引かれたのが「色彩魚拓」。

子ども心に「きれい」

「いつかあんな魚を釣りたい」と

思っていた。

 当然、記念すべきヒラスズキを

魚拓に残したいと思った中谷さん。

中井さんに相談し、この色彩魚拓を作る職人を

紹介してもらった。

ナビや携帯電話などない時代

情報を頼りに、ヒラスズキを釣った

仲間と、和歌山市三沢町にある

和歌山色彩魚拓研究所を訪れた。

後に弟子入りすることになる

林実さんとの出会いだった。

 第一印象から優しかったという

林さんに、心を込めて

魚拓にしてもらった。

 その魚拓を自宅の壁に飾り

宝物のように大事にし

中谷さんは思い続けた。

「どうしたらこんな見事な作品ができるのか」

創作家としての心が芽吹き始めていた。

悶々と眺め続けて約1年。

そのころ、時を同じくして

後継者探しに悩む林さんがいた。

すでに70歳を超えていた林さんは

中井さんに誰か紹介してくれないかと依頼。

そこで中井さんが思い浮かべたのが

中谷さんだった。

「ま美ちゃん、やってみえへん?」

白羽の矢はいきなり立った。

「え? 私!?」

女だてらに釣りの第一線で活躍するほど

旺盛なチャレンジ精神。

当然、やってみたいという

思いはあったが、性に合わないこともある。

「3日坊主で終わったらどうしよう

中井君の顔に泥をぬるんじゃないか…」。

悩んだ末、子どものころから

ずっと心の片隅にあった

色彩魚拓への思いが勝り

林さんに師事することを決意した。

 

mamitaku_hirasuzuki

林さんとの出会いであり、中谷さんの原点となったヒラスズキの魚拓

岸壁のヒラスズキ

 

夜の防波堤の壁面に、

 

ぼへ~っとデカいシーバスが張り付いているのをよく見かけます。

 

ほとんどの場合、ヤル気なしで、

 

目の前にルアーを通しても、無視されるのが常。

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ヨハネス・クヌッセン機関長

ちょっとしたこぼれ話。

 

今から約50年前の1957年2月10日の夜、

 

大荒れの日ノ御碕沖でおぼれる日本人を助けようと、

 

海に飛び込んでその命を落とした外国人がいます。

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ガシラ・ザ・ロックフィッシュ

 

北風吹きすさび、みぞれもぱらつくこの時期、

 

手軽に遊んでくれるのはガシラとメバルの

 

2大ロックフィッシュです。

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