ROCK SHORE ANGLERS MEETING 2016

台風接近による大波、豪雨による増水――。通常は歓迎したくない自然現象を、密やかに心待ちにしているのがシーバス、ヒラスズキアングラーなのではないでしょうか。決して天の邪鬼というわけでなく、こうした気象条件で釣果が大幅に変わってくるというのがその理由です。

普段釣れないボクも雨後なら釣れます。ヒラスズキもマルスズキも。

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普段○cmの水位が○cmまで上昇するとこのストラクチャーには、ほぼ間違いなく大型の個体が着いているという個所がいくつかあります。言い換えれば短時間でサクッと勝負ができる。これがホームの強さってもんですね。しかし、これ以上は増水したらダメだという線引きは自分で経験を積むしかありません。

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さて先日、本州最南端の潮岬で開かれたロックショアアングラーズミーティングに3年ぶり2回目で参加してきました。ガチの磯ヒラ師たちが真剣に自身の安全性などについて話し合う会合。なぜ、磯ヒラはほとんど行かないボクが参加したのか? 理由は、まさにその「ほとんど磯ヒラをしない」からです。下手すれば、「磯ヒラをあきらめるため」の参加になるかもね(汗)。

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主催者は名古屋市のベテラン凄腕磯ヒラ師・伊藤正博さん。今回のゲストは、鹿児島からUZU工房代表の新名啓一郎さん、房総半島からAIMS代表の橋本景さん、そして、串本観光協会の宇井晋介さんとこれまたすごいメンバー。

ざっくりと言えば、「ルール決め」がテーマだったように思われます。
紀伊半島においての釣りには、明確なルールがないのが現状であり、伊藤さんは「駐車スペースを考える」「夜に騒がない」というマナーの観点から釣りにおける「駐車スペースの提案」ができればいいと話していました。

新名さんは、SUP(スタンドアップパドルサーフィン)を使った独自の分野を開拓しており、そのジャンルにおいて、考えながらルールを決めているようでした。なぜ、SUPなのか? 新名さんによると、カヤックは落ちると再乗艇が難しいが、SUPだと比較的簡単だということ。意外と安全で、水遊びは水に濡れるのが楽しいとも述べていました。

そして、橋本さんは、磯ヒラにおいてはウェットスーツの着用を薦めていました。万が一、落水した時、ウェットなら体温を奪われにくく、動きやすい。さらに転倒してもケガをしにくいなど、ウェットスーツの優位性を説いていました。

両氏の話を聞く限り、釣りは水辺の遊びであるため、死とは隣り合わせ。そうすればその「死と生の境界線」でのせめぎ合い時は、水に親しめるスタイルを取った方が生存率が上がるのかな? と感じました。SUPよりもボートのほうが落水の危険性は少ないでしょうが、ボートで落水すると再乗艇は困難に。また、水に絶対に入らないというスタイルのレインスーツやウェーダーでの磯ヒラ師は無理をしないでしょうが、万が一落水した時に助かる可能性はウェットよりも低いということなのでしょう。

この「生と死の境界線」について、橋本さんはもう一つ興味深いお話しをしていました。このボーダーラインの線引き、実は非常に難しく個人差が大きいと述べていました。人には身体的、運動能力的に個人差があるため、ここからはダメ、これまではOKと、ひとくくりにすることはできないとのこと。安全の線引きは自分でしか決められないと力説していました。もし、初心者を連れて行く立場の人であれば、連れて行かれる初心者の能力に合わせるのが基本だとも。

ここで改めて、今回の話「生と死の境界線」をボク自身にフィードバックしてみることに。年齢的にも40半ば、身長も高いわけではなく、運動能力に優れているわけではありません。つまり、磯ヒラにおいては一般の人と比べてわりと近いところに「死」があるようです(笑)。

車の運転は死と隣り合わせですが、免許証が必要です。磯ヒラも死と隣り合わせですが免許証はいりません。磯ヒラをするライセンスは自分自身で発行するしかありません。だもんで、ボクには磯ヒラの資格は例えば「原付免許」が妥当なところでしょう。

自分でも分かっていたんですよね。ボクが「磯ヒラにあまり行かない」理由を、再確認できたミーティングでした。一言でいえば「向いてない」ってことです(笑)。

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今回、余興(?)でキャスティング大会も開かれました。少し離れた場所から磯ヒラロッドを使って的に入れるというシンプルなルール。

ここでもボクは2キャストして2キャストともハズレ。。。これはもう、、原付免許どころか自転車にも乗れませんな。。

でもね、ロックショアアングラーズミーティングは恒例の海岸線のゴミ拾いもやるのです。磯に下りていく道は岩の上に葉っぱが積もっていたりして滑ります。だからフェルトスパイクの磯靴をはいていきましたよ。おかげで転倒することもなく、無事にゴミ拾いできましたよw 地味に大事なことだと思います(笑)。

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最後に、大御所の宇井さん、「串本の海は変化している。高水温化している。釣り人は現場で海を見ている最先端の人、その経験と知識をフィードバックしてくれたらうれしい」と、いかにも元串本海中公園の館長らしい言葉で締めていました。

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磯ヒラは苦手でも冬場は磯場でメバル、そして磯マルをを狙うボク。ナイトだけに磯ヒラ同様、気を引き締めて楽しみたいと思います。

 

「ROCK SHORE ANGLERS MEETING 2016」への14件のフィードバック

  1. こんにちは。
    今回の「死が近く」にあるお話しですが、私も現場でふと海面を見て「もし・・・」と思うことがあります。ちょうど先日に大阪の岸和田あたりで、少年たちが「釣れますか?」と声を掛けて突き落とした事件を知って、尚更今回の事に注意をしています。狭い堤防で他人とすれ違う時など、なぜその人を信用しているのかと自分に問う時がありますね。ちなみに釣りバッグ内には溶けない石紙で緊急連絡先などを書いたツールが入っているのですが、ドザエモンになってからの事でなく、今回のひろさんのブログで、自分で出来る防御、準備をしておきたいと思いました!

    1. >コットンフィールさん いつもコメントありがとうございます(*^_^*)

      そうですよね、岸和田の事件は本当にいろんな意味で怖いですよね。常に落水の可能性を考えて装備を調えておかないと、何が起こるか分かりません。落とされた人たちは助かって何よりですね。

      この会合、参加は2回目なのですが、前回もいろんなことを考えさせてくれました。特に磯ヒラという異端なジャンルには、できる限りの安全装備をしていかないと落ちたらおしまいですからね。。助かるか助からないかは、運もあるでしょうし。。お互い気を付けましょうね!

  2. 磯ヒラも行けるか?行けないか?
    結局は場数踏まんと判断できませんよね
    やっぱり自信ないうちは経験者と同行するのが一番かもしれませんね。

    1. >Sさん いつもコメントありがとうございます(^^)

      ほんまそうやと思います。しかし場数を踏まないと判断できないのですが、その場数を踏んでる最中に落とされたらジ・エンドなんですよね。落とされたら終わり。助かるか助からないかは運次第。ツーマンセル以上は当たり前。そんな暗黙のルールがあってもいいのかもしれません。とにもかくにも、どの釣り入門雑誌にも「荒れたら釣りに行かない」と書いていると思います。それに逆行する釣りなので、やはりある程度の暗黙のルールも必要かと。。

  3. 興味深い勉強会だったんですね。
    僕は釣り場(特に夜磯)で明確な自分ルールがあるわけではないですが・・・少しでも違和感がある時は『諦める』が一番だなと感じてます。何かあってからでは困りますし。。。
    同行者がいてお互い意見を言える事が一番なのかも?とか思いますが、私とご一緒してくれる奇特な人も少ないところにポイントを独り占めしたいという欲が思考を狂わせます。

    1. >タモさん いつもコメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ

      はい。参加する目的は人それぞれで「さらに磯ヒラを楽しみたい」という人もいればボクのように「今後も自分は磯ヒラができるのかどうか」という判断材料にするために行く人もいたと思います(ボクだけ??)。

      夜磯は本当に危険がいっぱいですよね。ボクもなるべくは危険な個所には行かないようにしています。以前ご一緒していただいたところとかは、楽に行けるからではなく、危険が少ないという観点からよく行く場所なんですよね。。それより夜の磯マルのほうがボクにとっては無茶苦茶してるのでそっちはホンマ気を付けないと。。。(汗) 
      ポイントの独占欲(笑)。誰にでもあると思いますよww

  4. こんばんは。

    ひろさんロックショアミーティングお疲れ様でした。
    自分も五十を過ぎた頃に磯でコケまくり、自信がなくなりもう磯ヒラは終わりやな、思てたんです。
    ところが未練たらたらでなかなか止められません。
    ひろさんのようにヒラは川とか港湾に徐々にシフトしていこうかなとも考えてます。
    安全の線引き難しいです。

    今回、大御所に初めてお会いして緊張しました(・_・;)

    1. >ひろーかさん

      お疲れさまでした! この前のキャストを見せていただいた限り、まだまだ全然現役バリバリ大リーガーですわ! ボクはもともと鈍くさいので川とか港湾での釣りが多くなってますし、磯ででかいのを釣る自信もあんまりないのも事実です。結果的に80cm後半~のヒラスズキは全て河川か港で釣ってますので、、サイズを追い掛ける夢(95cmアップ)も大事にしていますので、磯には全くこだわりはないです(笑)。夜の河川もたいがい安全ではないですもんね(オバケも怖いし)w

      大御所、、キャストすごかったですよね(;´д`*)ハァハァ

  5. ひろさん、イベントお疲れ様でした!

    3年ぶり2回目、僕と一緒ですね!←スタッフやのに?(^^ゞ
    ひろさんとも、もっと色々とお話したかったんですけどね~(>_<)

    しかし、マナーにしろ安全面にしろ、考えさせられることは今でもたくさんありますよね。
    今一度、皆さんに再考してもらうという主旨もイベントにあるので良かったと思いますし、有名なひろさんがこうしてアップされることによる影響も大きいと思いますね☆(^-^)

    1. >たけまんさん いつもコメントありがとうございます(*´∀`)

      あれ?? たけまんさんも3年ぶり2回目でしたかww 毎回参加だと思いこんでました(笑)。イベント運営お疲れさまでした。なかなか中身の濃いイベントなので大変だったと思います。ありがとうございました。

      そうですよ~。一度、ゆっくりとスズキ談義しましょうよ♪ 彼女も交えて居酒屋ででも(笑)。

      自分のスキルをさらに磨くために参加した人もいれば、ボクみたいに立ち位置を見直すために参加した人もいる。いろんな意味でためになるミーティングだと思います。今後とも伊藤さんには頑張って続けていってほしいですね♪

      いやいや、、有名なわけないですよ (☍д⁰) いつもひっそりと人のいない日陰で釣りしてますから(笑)

    1. >Nさん いつもコメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ

      Nさんが良く使うその言葉。まさにその通りだと思います(*´∀`)

  6. 僕もメバルで闇磯に行きますが、磯ヒラと比べると公園を散歩するようなもんです(笑)メバルですら緊張しながら行くので、ヒラなんて夢のまた夢かなー。やってみたい気はするんですけどね。でも死んじゃ、元も子もないですもんね。安全第一で楽しみましょう!!

    1. >Kさん いつもコメントありがとうございます(^^)

      夜の磯も危ないですもんね。昼の荒れた磯、夜の凪いだ磯、どちらも気を引き締めないと大けがの元ですね。。
      お互い、気を付けて楽しみましょうね(*´∀`)♪

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