和歌山のアカメ事情②

 

大げさにいえば歴史の証人になれたというか。

 

海南市にある和歌山県立自然博物館で、

 

和歌山県産のアカメを見せていただきました。

 

余裕のメーターオーバー。

 

まさに化け物です。その感動を振り返ります。

 

 

事の発端はネットでの情報でしたが、

 

その日の日刊地方紙「紀伊民報」に一面で大きく取り上げられていました。

 

 

このものすごいアングラーさんとはお会いしたこともなく

 

こんなちっぽけなブログで紹介させていただくのも恐縮なのですが、

 

まずは本当におめでとうございます。

 

チヌ狙いのタックル。PE1号、リーダー2.5号での釣果。

 

敬意を表します。素晴らしいです!

 

まず、和歌山でこのような個体に出逢えたこと。

 

バイトに持ち込んだこと。

 

フッキングさせたこと。

 

さらに、掛かりどころ。

 

走られる方向。

 

現場の形状。

 

流れの方向。

 

もちろんアングラーのかけひき。

 

全てが噛み合わないと絶対に手にすることができない獲物。

 

歯車の一つでも欠けたら、獲れないでしょう。

 

 

奇跡ですよね。

 

 

直接このお方にお会いして話を聞けたわけではないので、

 

あくまでも想像でしかないのですが、約1時間の格闘。

 

本当に厳しい戦いだったと思います。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さて、情報をかき集めた結果、どうやら自然博物館に寄贈するということなので、

 

以前もお世話になった学芸員の平嶋さんに電話。

 

するとちょうど、引き取って帰ってきたところだといいます。

 

無理を承知で見せてもらえないかと頼んだところ、

 

こころよくOK。

 

急いで自然博物館に車を走らせました。

 

「こちらに保管してます」 とバックヤードの冷凍庫に案内してもらい、

 

庫内にあった魚体をみてがく然!

 

でかいと言うより、まずその雰囲気に飲まれました。

 

kao

 

kao2

 

死んでいてもこのオーラなので、

 

もしあの現場で生きている「コレ」を見たら。。。

 

想像しただけで鳥肌が立ちます。

 

触ってもいいとのことなので触り倒しました。

 

背びれの棘のごついこと、えらぶたの縁は意外と柔らかく

 

シーバスのような棘がないこと。

 

うちわのような尻尾。

 

sippo

 

全てが新鮮でした。

 

面識のない人様の釣った魚でここまでテンションが上がるのもなんですが、

 

なにせ和歌山県産の巨大アカメなのでお許しください。

 

自然博物館の記録によると

 

kuti

 

 

 

体長122cm、体重25.7kg。

 

 

こんなのが和歌山にいるのです。

 

hirajimasamato

 

今後の組織の観察により、この個体は、長い間汽水域にいたのか、

 

それとも外洋から入ってきてすぐなのか、

 

そういうことが分かるかもしれないとのこと。

 

非常に楽しみです。

 

実は先日、由良の定置網に80cmほどのアカメがかかり、

 

懇意にさせていただいている魚屋さんの坂東さんが、

 

和歌山市の中央市場で競り落としたということがありました。

 

4月には日高川の河口で釣れたという話もあります。

 

和歌山のアカメ、ことしは当たり年なのかもしれません。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

zensinakame

 

いずれはこの手で釣りたいという思いはもちろんあります。

 

でも今回初めてこのような魚体に触れ、

 

ヘタレの僕には夢に挑戦する気は起こりませんでした。

 

和歌山産アカメを狙って獲るのは宝くじを当てるようなものでしょう。

 

シーバスのゲストであったり、

 

今回のように特別なケース(チヌポ!)のゲストであったり、

 

そんな奇跡の出会いがあればなぁということで。

 

もちろん、高知に狙いにいくのは別ですよ!

 

それはぜひとも近いうちに挑戦したいです。

 

 

「和歌山のアカメ事情②」への24件のフィードバック

  1. 人の手が写真に入ると、個体の大きさにあらためてビビりますね。

    こんなのがあの川にいてると思うと、あの場に立ったことがあるというだけで誇らしいような、、、

    あ、情けないこと書いてもた(笑)

    1. >青山さん  そうですよ。実物をみるとかなりでかいです!でもなんかでかさよりも雰囲気といいましょうか、オーラに圧倒されました。
      情けないことを書いていいんですよ。自分をさらけ出してください( ´ ▽ ` )ノ

  2. 待ってました’`ァ,、ァ(*´Д`*)’`ァ,、ァ

    釣り上げた時は117cm、持ち込んで正式に計ったら122cm
    この5cmの差は何なんでしょうね?

    ボクお盆に104cm釣って、正式に計ったら99cmとか…

    スミマセン、サイズじゃないですよね(;´Д`)
    その前に掛かりませんが`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!

    モチベーションの上がるレポートありがとうございました(^^)
    今年こそは釣ってやる!

    1. >なかさん 5cmの差。なんなんでしょうか。釣った直後に測った長さより、後々に測った長さのほうが短いことのほうが多いですのにね。
      ぜひ105cm釣ってください(;´д`*)ハァハァ

      僕もつりまっせー( ´ ▽ ` )ノ 今回は吉兆ですよ!

  3. こんなのが居ることに驚きです。

    恐れ入りました。

    ルアーアングラーの憧れなんですよね!

    1. >kurahokenさん ほんま驚きです! ちなみに僕はこのポイントでいい思いをしたことはほとんどありませんw 春にも完ホゲくらいましたしw ルアーアングラーはもちろん、餌師、すべての釣り人の憧れなんではないでしょうか( ´ ▽ ` )ノ

  4. ほ~こんなんがおるんですね。。
    ええもん見せてもらいました。。一度でいいから出会いたいですね!(^^ゞ

    1. >Nさん H川にいてもおかしくないです。ぜひ、ガツンとやっちゃってください(;´д`*)ハァハァ

  5. 近いうちに釣ろうと思います( ´゚ω゚`):;*.’:;ブッ

    釣れたらすぐに電話しますのでよろしくお願いしまうま(´・ω・`)」

    1. >そぎまるさん 釣っちゃってください。いまですよ。いま。
      釣れたらぜひw

  6. 坂東さんが競り落とした80㎝10キロのアカメ、確かに私どもの手で調理させていただきました、まさに圧巻、化け物を触っているように思いましたが、今回のアカメは、まだその上をいきますか(・・;)びっくりですね。
    あの、坂東さんが競り落としたアカメを食するとき、ヒロさんに一言声をおかけすればよかったのに、大変申し訳ございませんでした。(ー_ー)!!

    1. >SGちゃん やはり化け物でしたか(;´д`*)ハァハァ 122cmはかなりやばいです。
      坂東さんが「SGちゃんに、釣り仲間で食べてくださいと渡したんですが、ひろさんところにおすそ分け行ってませんでしたか?」と言ってました(´゚ω゚):;*.:;ブッ
      てか、そんな気になさらずに、ご家族でお食べください( ´ ▽ ` )ノ
      僕は自分で釣りますゆえ。キープするかどうかは分かりませんが(´゚ω゚):;*.:;ブッ

  7. アカメ!(O_O)

    アイブリなどのように釣れなかった魚が近年釣れてるようにアカメもひょっとしたら何かの影響で繁殖しやすくなって釣れ出す時がくるのかもってことはないですかね?

    こんな大きなアカメが釣れるってことは外洋から入ってきた以外は繁殖ながら生きてきたってことですよね?

    夢が広がりますね((o(´∀`)o))ワクワク

    1. >コウイチさん 繁殖してるのかが最大の疑問点になりますねぇ。今回の大型の個体はともかく、昨年末に紀の川で獲れた小さいものについては興味津々ですね! 和歌山でふ化した幼魚の可能性がありますゆえ(;´д`*)ハァハァ

      アカメの繁殖にはコアマモという藻が必要で、県内でコアマモのあるところは何カ所かあります。特にあそこはコアマモが多くて、形状もあれで深場もあってあれで。。。おっと、これ以上はしゃべれませんww

  8. エギタックルて… ((((;゚Д゚)))))))

    ぼくならショアジギタックルでもブチ切られる自信ありますわwww

    ホンマすばらしいですね!!

    1. >たくさん 相当な手練れなんでしょうね(;´д`*)ハァハァ

      ぼくもどれだけごついタックルでも獲れない自信ありますわ(;´д`*)ハァハァ

  9. こんばんは!

    このアカメがつれた川の、ヒットした辺りに、なにも知らずに翌日の夜立ってました。
    遠くから聞こえてくる聞いたことのない捕食音。
    そして、明るくなってきた頃、僕の足元に現れました!
    およそ1m。
    腰抜けるかと思いましたよ…

    またブログにアップしますね♪
    いつか、もしヒットした暁は、誠心誠意、闘ってやろうと思います。

    1. >じゅにさん え??そうなんですか((((;゚Д゚)))))))
      まだおるんですか。さらにアングラーであふれかえりそうですね。

      ぜひ釣ってください。ぼくはちょっと静観します((((;゚Д゚)))))))

  10. でか( ゚Д゚)
    これで何歳ぐらいなんですか?

    えらい強そうな魚ですけど、どうしてレッドリストに入っちゃったんでしょう。
    そういった面でちょっと興味があります(*’▽’)

    繁殖力が低いんですかね。。。

    まだまだ和歌山には夢がありますねー

    1. >スマーフさん 何歳なんでしょうかね~。アカメの繁殖にはコアマモの存在が必要でして、和歌山県のレッドデータブックではコアマモは絶滅危惧IB類(高知でも!)に指定されています。埋め立てやらなんやらで減ってるらしいです。

      和歌山、アカメもオオニベもおります。ビワコオオナマズ、イトウはおりませんが、ド近海キャスティングでクロマグロが狙える稀有な場所でもあります。いい地域に住んでるなぁと思います(;´д`*)ハァハァ

  11.  夢をありがとう~まだまだ捨てたもんじゃない和歌山の自然!!これやから、ご当地でルアーフィッシングをやっていけるってもんですよ!!!!

     122cmになるまでいったいどんな過酷な試練を乗り越え、どれくらいの月日が費やされたのでしょうか。。。それを思い巡らせると、尊敬すらしてしまいます。
     やはり、アカメは「幻の魚」という称号が似合うすばらしく、神々しい魚ですね~

    1. >Sさん おっしゃる通り、まだまだ夢があります! ぼくは県内の汽水域で、なすすべなくやられた魚は全部アカメだと思ってますので(笑)。
      普通、あれだけの魚を見たら第一印象は「デカっ」なのですが、絶句でした。現場で生きている姿をみたらたぶん、ちびります。
      我らが地元で狙いましょうかww 昨日お話ししたあそこ、きっといてますよww

  12. こんにちはー。

    なんと!?私の夏休み中にこんなバケモノが(^^
    アカメ。ひろさんのブログで和歌山に居てるなんて話をきいていましたが、
    まさかこんなサイズで登場するとは!?
    シーラカンスみたいな雰囲気ですね。コイツ釣りたい!って単純に感じました。
    意外と身近にいるかもしれませんね(^^

    1. >コットンフィールさん 夏休みだったんですか( ´ ▽ ` )ノ
      アカメ、すごいっすよねー。ほんま釣り上げた人はすごいと想います!
      和歌山ではたしかにどこで釣れてもおかしくはありませんね!

コメントは停止中です。