右フックにカウンターを!?

 

魚を器に盛りつける時、お腹を手前にして頭は左側にします。

 

右手でお箸を持った時に食べやすいなどの理由があるようですが、

 

魚図鑑を見ても、魚拓を取る時も必ず頭は左側です。

 

よって、ブログに載せる写真を撮る時、

 

違和感を感じないように、魚は頭を左側にしようと意識をしています。

 

しかし、魚がルアーをくわえている写真を撮りたい時に、右側のほっぺたにルアーが着いている場合、

 

これは魚の頭を右側にしないとどうしようもありません。

 

今回は、ちょっと想像を膨らませたホンマかいな~と思う話などを。

 

 

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今から13年前のこと。

 

和歌山市在住のダイワ・フィールドテスター、中井一誠さんから聞いたお話です。

 

中井さんといえば、僕らの年代のアングラーからすると村越正海さんとともに、憧れの人。

 

当時何度か、中井さんとじっくりとお話ができる貴重な機会があり、

 

その時の内容がとても興味深かったので、メモに残し、大切に保管しています。

 

中井さんの話を抜粋して紹介しますね。

 

和歌山市内のポイントで気付いたことですが、僕はあえてサイトフィッシングにこだわって、明かりの下でスズキがルアーを食う瞬間を何十匹と観察しました。そこで分かったのですが、そこのスズキは「右利き」が多かったのです。約7割のスズキが、ルアーをくわえた瞬間、「右フック」の方向に反転したのです。それがヒントになって、フッキング率がアップしたことがありました。

 

ということです。

 

右側に反転。

 

さてどういうことでしょうか。

 

シーバスの捕食シーンを上から見たことが人なら分かると思いますが、

 

シーバスが水面(直下)に食い上げてくる時は必ず、魚体を横に翻します。

 

以前、日高川に架かる橋の上から、橋げたまわりで食い上げているシーバスを何匹もじっと俯瞰していると、

 

そんな食い方をしていました。

 

ちょっと違いますが、イメージ的には陸上競技・走高跳びの「背面跳び」のような感じですかね?

 

体をひねり横向きになってその後、また縦向きになって沈んでいきます。

 

実際に、今年に入って僕が釣ったシーバスで、ルアーをくわえている写真を並べてみると・・・

 

kiki

 

そう。

 

偶然かもしれませんが、10匹のうち8匹が、右側のほっぺたにルアーが掛かっていたんですね。

 

検証の結果、

 

大半のシーバスが、ルアーに向かって下から「右フック」を放つような感じでアタックしてきています。

 

ということは??

 

この右フックにカウンターを当てるようにフッキングできれば、

 

ガツーンとアワセが決まるのです!

 

これはすごいことですぞ!

 

バレが激減です!

 

・・・でも実際問題、

 

シーバスがどの方向からルアーにアタックしてくるのかは分かりません。

 

大雑把に分けて

 

sihoukara この図のように四方から襲ってくると考えてみると、シーバスはどの向きに反転するのかは分かりません。ロッドを左右のどちらかにあおって、シーバスにカウンターを食らわすことができる確率は、「利き」とは関係なしに50%ということになるでしょう。右フックに対しては、反対方向の左側にフッキングすればいいというものではなさそうなので、真上にフッキングが無難でしょう。

 

しかし、これが流れのある場所での話とすると、

 

今度は右利き、左利きを問わず、ロッドをあおる向きが、自ずと決まってきます。

 

魚は上流に頭を向けてステイしていることが多いです。

 

したがって、流れが右から左に取っている時は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じでバイト。

 

逆に、左から右に取ってる時は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じでバイトしてくるのでしょう。

 

というわけで、アワセは、

 

右から左に流れている時は左方向に、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左から右に流れている時は右方向に、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり流れと同じ方向に、ロッドをあおると、

 

魚の右利き、左利きに関係なく

 

カウンター気味にフッキングが決まるのです!!

 

 

・・・「ホンマかいな~??」という話ですが、

 

いろいろとイメージを膨らませながら釣るというのは、重要なことだと思います。

 

そして、魚に利き腕(?)があるなんて、

 

夢があっておもしろいな~と思ったりしてます(笑)。

 

そんなことを言っていると、コメント欄にたくさんのアドバイスをいただきました。

 

そうですね。ストラクチャー周りや、明暗部でも同じようなことが言えるのではないのでしょうか?

 

橋の下や常夜灯など明暗部では影の方向に ストラクチャーはストラクチャーの方向に

 

いろいろと妄想は膨らむばかりです!

 

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P.S. 情けない軍団の団長青山さんが、

 

こんな記事を見付けてくれました。

 

やはり魚にも右利き、左利きがある可能性が高いのです!

 

魚に「右利き左利き」 人間の脳解明に期待

 

 

「右フックにカウンターを!?」への16件のフィードバック

  1. 魚が無意識に反転する方向は、地球の回転軸、地軸の回転方向にも関係があると
    昔よく魚について勉強してた頃(笑)に見た覚えもあります(^^)

    何故、右利きの魚が多いか?って調べたら?
    自然に対して敏感な生物ですから、磁場とか人間が感じれない部分に対しても
    何かしら影響はあるのかも知れませんね(^^)

    地球が誕生して46億年も回転し続けてるんですから…
    生物が誕生し、進化の過程で本能的な部分としてDNAに埋め込まれて、
    無意識のうちに行動に出てるのかも知れませんね(^^)

    お前は右曲がりだぞー!って(笑)

    1. >なかさん

      さ、さすがなかさんだ。DNAからして右利きなんですね!

      奥が深いッス。地球の回転軸ということは日本人は右利きが圧倒的に多いのも、日本固有種のマル、ヒラスズキもそういうことなんですね!

      なかさんが右に曲がってるのもそうだったのか(笑) 

  2. これまたマニアックな考察ですね~!
    僕も中井さんみたいに、常夜灯に着いたシーバスの捕食シーンを観察し続けたことがありましたが、右フックなんて意識したことなかったな~(^^;;
    着眼点が凄い!

    1. >TOYOさん 

      もう十年以上前の話ですが、中井さんに聞いた時は目からウロコでした。

      やはりモニター、テスターの人は全員、すごいですよ!

  3. はじめまして、興味深い考察を読ませていただきました。

    リンク先のスケールイーターは時期によって左利き、右利きの個体数が変化すると言われてます。

    右利きの固体が多くなると、片側のウロコ取り競争が激しくなるが、左利きにすればウロコ取り競争を避けることができ、栄養状態がよくなり生存率が高くなる。そして左利きが増え競争が激しくなり右利き~以下ループ。

    つまり、これをシーバスに当てはめると、利き頭?があるのであれば、それが生き残るのに有利だからではないかと考えられます。どのように有利かと言えば・・・すいません、わかりません(^^ゞ推測の推測ですが、こんな風に考えるのは楽しいですね。

    ではでは乱文失礼いたしました。

    1. >ふもふもさん 

      はじめまして! 乱文なんてとんでもない! すごく興味深い話です!

      シーバスに当てはめることは難しいかもしれませんが、ふもふもさんの言うとおり、こんなことを考えている時ってすごく楽しいですよね!

      今後も、もしよろしければ、ご意見をいただければうれしいです。よろしくお願いいたします!

  4. なるほど・・・興味深いですね。
    個体によって多少のクセは高等動物には必ずありますが
    魚の場合もあるんですね。
    まぁおそらく捕食地域の立地条件によってある程度きまるんでしょうね。
    50/50の可能性を高める考察は素晴らしいと思います!

    1. >スマちゃん 

      こんなイメージを膨らませながら釣りをすると、「今度はあれを試したい」みたいなアイデアも生まれてきて、仕事が手につかなくなります(笑)。何も考えずにぼけーっと投げているより、楽しいかな、と( ´ー`)  
      高等動物にはクセがあるんですね。スズキは魚の中ではかなり進化した種族だと聞いたことがありますが。どうねんでしょうね^^

      なんせ情けない軍団バラシ部部長なので、少しでもバレ軽減に努める策を講じていきたいと思います!

  5. 昨日は仕事が手につきませんでしたよ~!

    帰りの地下鉄でもブツブツ言いながらジェスチャー付きでイメージしてて、気ぃ付いたら周りから変な目で見られてましたよ~当たり前ですが・・・(^_^;)

    喰らった事がある方はお分かりかと思いますが、カウンターパンチって効くんですよね~!(@_@)

    釣りでも必ずカウンターが効くはずです!
    ひろさんの速く鋭いカウンターでシーバスを気絶させんようにせなあきませんね!(^▽^)

    あっ!もしかして、ひろさんの自己記録のランカーヒラスズキって、その技で瞬殺やったんですか!?(゚Д゚;)

    1. >たけまんさん すんません、お気付きかと思いますが、ブログの内容、途中で何度も書き直したりして、今アップしてるのが最新なので、これでもう間違いはないかと思います(;´д`*) 

      地下鉄で(笑)それは周りから見たら、やばい人ですねw

      ってか、カウンター食らったことがあるんですか! 昔はそうとうやんちゃだったんですねww

      自己記録ランカーヒラスズキですが、、、御坊の名田の漁港、足もとの岸際でサスペンドしてまして、メバルタックルしかなかったので、試しに上を通してみたら食いましたw

      食ってそのままエラ洗い。バシャバシャバシャバシャとしてる間に、同行者がタモ入れです(爆)。たぶんファイト時間10秒。。。

  6. ヤバイ事を知ってしまった。。。
    暫くは妄想の世界に浸かれそうです。

    僕も思い返してみると、右フックしか見たこと無いかも知れません。
    流れもそうですが、ストラクチャーを攻める時に有効ですね。
    シーバスにどう見せるかでバイトの深さが変わりそうです。。。

    1. >ゴットさん 

      おもしろいでしょ^^
      こんな妄想しだしたら、思わず自分で右フックの仕草をしてみたりして。たけまんさんも言ってましたが、周りから見たら変な人に見えてしまいますのでご注意を(笑)

      どっちの方向からバイトさせるのか。奥が深いですね。

      明暗部では暗がりから出てきて、明かりのほうにアタックしてくるのであれば、影の方向にアワセを入れるとか。

      岸壁に着いていたのであれば、岸壁の方向にアワセを入れるのだとか。妄想は広がります! 

      ゴットさんのいうようにストラクチャー撃ちも有効! 

  7. 再びお邪魔します♪m(_ _)m

    いえいえ~、ほんまに興味深い記事でハマってしまいましたよ!
    こちらこそ、ありがとうございます♪

    しかし、中井さんと当時からそんな濃い話をされてたのも凄いですし、羨ましいですね!

    そして、中井さんとのツーショット写真、ホンマええ写真ですね!←これが一番言いたかった!(^o^)

    僕も近々、中井さん関連の記事をアップする予定ですよ♪(*^^)v

    1. >たけまんさん 

      ありがとうございます^^

      中井さんは、前の記事で紹介させてもらった、師匠のよしむらZXさんたちと交流があって、ぼくも少しお相手をしていただいた感じです。

      たけまんさんの記事、めっちゃたのしみですよ(*^^)v

  8. ヒロさん、こんにちは!
    魚の右利き・左利き。。興味深い記事ですね。。
    以前、ラパラのビデオで、岸壁と平行に数センチで、ルアーを泳がせ、
    一方だけにしか、魚を反転させないようにする。。なんて、やってましたけど。。
    これに、元々の魚の右利き・左利きが加われば、この方向で岸際泳ぐベイト喰うの苦手やねん。。って云うやつもおるはず。。
    ともあれ、真相は水の中。。私も妄想膨らませてやってみます~(^_^)v

    1. >Nさん 

      こんにちは^^ そんなラパラのビデオがあったのですね!

      一方にだけしか反転させないようにする。うーん、これも奥が深そう^^;

      Nさんのおっしゃるとおり、真相は水の中だけですよね。妄想を膨らませて釣りをするのはすごく楽しいです^^

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