山鱸 ROUND 2

 

季節の変わり目。不覚にも体調を崩してしまい、頭痛と、少しののどの痛み。

 

本来ならちょっと療養をと言いたかったのですが、11月の大潮まわり。

 

加えて雨後で増水となれば、知らんぷりして寝てる方が精神衛生上よろしくないのは火を見るより明らかです。

 

さらにこの日は「2011.11.11」。何かいいことが起こりそうじゃないですか。

 

というわけでポッキーの日、シーバスパラダイスを求めて出撃決定です。

 

 

当然、無理をして行くのは先日に95cmを釣っている(11月9日のブログ参照)ということもあります。

 

実はずっと気になっていたことがありました。

 

95cmを釣った日は月夜、さらにこの川の水の透明度はすこぶるクリアなので、川底までくっきりと見えました。

 

ちょっと渇水気味ということもあり、これらを総合するとシーバスの条件としては最悪と言ってもよかったのです。

 

そんな中でも明らかにバイトと分かるアタリは2人で4回。

 

これは条件がよければどうなるのか知りたかったことも、今回の強行の後押しともなりました。

 

実はこの日、ダイワののりZさんが単独入山することになってました。

 

のりZさんにとっては初のポイントなのですが、

 

もちろん、ポイントの場所を説明するだけで、

 

あとは現場でどこにどうアプローチすればヒットするなんてことはすぐに理解できる人なので、

 

基本情報だけ電話で伝えて放置していました(笑)。

 

しかし、先述の通り、好条件が重なったので僕も「いてもたってもいられないモード」に。

 

僕は次の日は仕事、のりZさんはそのまま次の日もロケで家には戻らないとのことなので、車は別々での釣行です。

 

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コンビニで待ち合わせ、そのまま入山。

 

この日も月明かりが燦々と現場のポイントを照らしていました。

 

水はクリアでしたが、前回より30cmほどの増水です。

 

膝下だった瀬の深さは股下までにも。

 

夜のウェーディングが嫌いな僕なので、二の足を踏んでいたところ、のりZさんはジャブジャブと進んでいきました。

 

そして数分後、僕がまだグダグダしていると、のりZさんが戻ってきました。

 

「獲りましたよ!!」

 

手にしていたのは目測でも90cmオーバーと分かるランカー。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

計測した結果、93cmの堂々の山鱸でした。

 

こうなったら二の足を踏んでる場合ではありません。

 

のりZさんのあとを付いていくと、比較的楽にポイントまでいけるラインでした。

 

もう、どちらが案内人となってエスコートしているのかが分かりません(泣)。

 

前回来た時とポイントの形状は基本的には変わらないものの、

 

瀬が広がり、淵との境目も不明確に。

 

トロ場となっていた個所も流れがあり、全体的に「水圧」が高まっていた感じです。

 

pointfish pointfish2
前回はこんな感じで×印に立ち込み、瀬の落ち込みに付くシーバスをドリフトで狙いました。 今回は増水しており、流れのきつい瀬が広がった感じ。瀬の内側のよどみなどがポイントでしょうか。

 

釣り場に立つと、トロ場や、さらには瀬の上流でもたまにボイル音が響きます。

 

シーバスのストック数は前回より多そうです。

 

瀬の向こう側、内側の流れのたるんだ部分を目がけてキャストし、数投目、

 

ゴンという重量感がロッドに伝わりました。

 

ルアーは先日山鱸をゲットしたダイワのSL-12。

 

フッキングに成功したものの、まったく寄ってきません(汗)。

 

頑張って耐えてなんとか主導権をにぎりたかったのですが、

 

シーバスが瀬の中に差し掛かったところ、

 

「ブツッ」という明らかにラインブレークと分かる感触が手元に伝わりました。

 

リーダーではなくタカ(PE部分)で切れていました。

 

この時点ではラインに傷が入っていたのだろうと思い込み、再びラインシステムを組み直します。

 

脱力感満載でラインを編んでいると今度はのりZさんにヒット!

 

しかし、これものりZさんにしては非常に珍しいラインブレーク。

 

今度はのりZさんがラインシステムを組む間に僕がキャスト。

 

ルアーはデュオのタイドミノースリム120

 

ガツーンと1投目でヒットするも、またもファイト中にタカ切れしてしまいました。

 

「もしや・・・」。

 

ラインをチェックしたところ、かなりザラザラになっており、

 

どうやら何か岩肌がむき出しのシモリがあるのではないかという判断です。

 

傷ついた部分のラインを大胆に捨て、復帰後のキャスト。

 

ルアーはダイワのショアラインシャイナーR40+F-G

 

すると数投目でドカーン!

 

またも狙い通りのラインで、ヒット。

 

のりZさんも言っていましたが、どうやら着水音にすごく反応しているようです。

 

ヒットしたほとんどが着水からルアーが立ち上がって2,3巻き目でした。

 

話はそれましたが、この魚を獲れなかったら、もう半泣きです。

 

シモリの位置がおおよそ分かっていたのであらかじめドラグをゆるめに調整し、

 

ヒットさせてから走らせて別のラインで寄せようとしました。

 

しかし、ドラグがゆるすぎたのか、全く止まりません。

 

ちょっと締め直して、ファーストランを止め、慎重に、慎重にかなり慎重に寄せます。

 

小刻みなポンピングでなんとか流れのきつい瀬を横切らせます。

 

寄せては走られ、瀬の中にも突っ込まれました。

 

感覚的には10分ほどやりとりした気がします。

 

ようやく瀬を横切らせて浅瀬に引きずり出し、

 

のりZさんがボガグリップでランディングを手伝ってくれました。

 

サイズは・・・

 

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96cm!

 

自己タイ記録です!

 

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2人釣行で2人とも90cmアップをそろえたことは過去経験がなく、まさにメモリアルな一日。

 

僕はこれにてタイムアップでしたが、のりZさんは居残りで、ポイントを移動して97cmを釣ったそうです。

 

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アベレージが90cmオーバー。えげつない釣行となりました。

 

落ち鮎時期に雨で増水。強行フィッシングは、予想以上のパラダイスとなりました。

 

のりZさんが釣行前に言った「その情熱がきっと何かを生み出しますよ」という言葉。

 

その通りになりました。

 

風邪気味、そして次の日は仕事。それらのアゲンストに勝った情熱の結果ということでしょう(苦)

 

TACKLE DATA ROD =パームスサーフスター SGP-96LREEL =セルテート2508RHカスタム

LINE=ラパラPE1.5号

LURE=SL12F-G(ヒラメチャート)

タイドミノースリム120(スレサヨリ)

R40+F-G(レーザーマイワシ)

 

 

「山鱸 ROUND 2」への6件のフィードバック

  1. すげー!ランカーパラダイス!
    えげつないポイントですやんか。
    風邪なんかぶっ飛んでしまいますね。
    おめでとうございます\(^O^)/

    1. >青山さん

      そう言えば、風邪引いてましたっけ? てな感じで吹き飛びましたよ^^

      きょうは料理よろしくね(笑)

  2. すげえ…僕にはすげえという言葉しか浮かびません…。

    色々緻密に考えてランカーをゲット…凄すぎます。

    ひろさんにはこれから沢山のことを教わりたいです (´ー`)

    でもとりあえずは情けな軍団の、名誉会長職なんですよね(笑)

    今日はその山鱸、捌かれる前に見てみたいですね。

    最悪姿は見れなくても味は確認しに行きますが( *´艸`)

    1. >そぎやまさん

      えーと、このクソ長い文章を手短にいうと、流れの速さに怖じ気づいているところ、のりさんにエスコートしてもらって、そして3回かけて2回ブチ切られてということですので、ま、情けない名誉会長の座はまだまだ若い者には譲れません。。今晩楽しみにしてます^^

  3. 読んでるだけで手が汗ばんできました(^_^;)
    ポテンシャルのある場所に腕にある人間が行けば結果は至極当然なのでしょうけど、
    それにしても凄すぎます(^-^)/
    二人の鼓動の高鳴りが聴こえてきそうですw

    1. >スマちゃん

      ちょっと、ポテンシャル高すぎですね。前からえぐいポイントではあったのですが、ことしは異常です^^; もうたぶん、こういう経験は二度とないでしょう。。

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